はじめに
LPの構成の型は普遍的で、どの記事でも同じような流れが推奨されています。しかしながら、型に入れる「クリエイティブアイディア」でサービスの魅力の伝わり方が大きく変わります。
「クリエイティブアイディア」とは、斬新的な「かっこいい」や「かわいい」「おしゃれ」などではありません。商品・サービスの特徴や、業界あるいはターゲットユーザーによって異なる「伝わりやすい見せ方」を適切に選択することです。
成果の出るLPの基本構成
❶ファーストビュー
📌ポイント
何のサービスであるかパッと見てわかること
– キャッチコピーは「何のサービスであるか」「誰向けであるか」を瞬時にわかるものにする
– 流入元の広告文やバナーメッセージと連動させることも意識する
– CTAボタンをメインビジュアル内になるべく入れる
「何のサービスであるか」がメインビジュアル内で伝えきれない場合は、無理に情報を詰め込まず、すぐ下のセクションで補完する。
❷興味・関心
📌ポイント
LPを読み進めてもらう強いモチベーションを与えること
コンテンツ | ポイント |
得られる結果 | サービス内容が分かりやすい場合に最適 ・これだけの効果がありますよ! ・こんなことができるようになります! |
こんなお悩みに | 無形商材や課題軸で集客する場合に最適 ・「自分向けのサービス」と思わせることで興味関心を引く ・すぐ下に悩みを解決する方法をセットで構成すると◎ |
気づきを与える・価値観を変える | 競合が多い・強い場合に最適 ・ユーザーの思い込みに対する逆の視点で気づきを与え、新たな価値観を提示することでインパクトを出し、競合との差別化を図る。 |
❸説得・エビデンス
📌ポイント
根拠や活用例などを組み合わせて納得感を高めること
説得する材料 | ポイント |
実績 | 確実に数字でメリットを伝えられる場合に最適。 ・ユーザー、導入企業数 ・業界No.1の実績 ・顧客満足度の高さ |
機能 | 機能が画期的、あるいは他社との差別化が図れる場合に最適。 |
ノウハウ・専門知識 | 無形商材かつ専門知識が求められる場合に最適。 ・著名な専門家が監修 ・フレームワーク図で知識を視覚化させる |
活用例 | 有形商材やツールなど課題を解決できるイメージができる場合に最適。 「こんな事ができるんだ!」という気づきになる場合もある |
❹信頼
📌ポイント
「本当にそうなの?」という不安や疑念を払拭する情報をいれる
コンテンツ内容 | ポイント |
お客様の声 | ・影響力のある企業があれば優先的に掲載する ・ターゲットと同じ立場(業種・職種)の事例はユーザーが「自分ゴト化」しやすくなる ・成果の出ている事例があれば理想的 ・事例数が少なければ、利用者の気持ちのこもった具体的なストーリーで説得力を高める |
レコメンド | 業界内で権威のある人物、影響力のある企業のレコメンドで信頼性を高める。 |
料金表 | 良いサービスだと思ったときに、導入可能かどうかの判断材料になるので、基本的には入れたほうが良い。 敢えて載せずに問い合わせをしてもらい、まずはリードを獲得するという戦略もある。 |
よくある質問 | ユーザーの疑問を払拭することで信頼感を高めたり、心理的ハードルを下げたりする。 |
開発者の思い | BtoC向け商材でよく使われる伝え方のひとつ。ユーザーのペインに寄り添うことで好感度・信頼度を高める。 BtoBでも新サービス立ち上げフェーズで、まだ導入事例や顧客の声が少ない場合は代用して使うと良い。 |
❺クロージング
📌ポイント
ユーザーの背中を押し、アクションを促すコンテンツを入れる
– 返金・返品保障:「気に入らなかったら返品OK」など
– 期間限定オファー:期間限定割引、先着〇〇名まで、など
– 速さを訴求:電話5分で簡単見積もり、1時間以内にご返信、など
– 特典:WEB限定特典、ご新規様優待特典、サポート延長、など
BtoCでは「今なら無料」など今すぐアクションしなければならない理由などが定番ですが、CVRは上がるものの問い合わせの質が悪くなる場合があるので、獲得したいリードの質に適したオファーを考えると◎。
<br>
CTAボタン
フォームのページに遷移させるよりも、LP上にフォームがあるほうが一般的にはCVRは高い傾向にあります。
また、高額な商材などではユーザーの検討度合い別にCTAを用意して心理的ハードルを下げる方法もあります。
おわりに
以上が一般的なLPの構成ですが、これまでの内容は「成果の出るLP」の基本的な骨格にすぎません。ターゲットユーザーは誰か?商品サービスの特性・強みは何か?など「WHO」「WHAT」を明確にし、肉付けする「クリエイティブアイディア」の質を高めることで、より「成果の出るLP」に近づけると思います。また、前提となる「LPの最終目的は何か?(何をもって成果とするか)」をぶらさず、目的にそったユーザーアクションを促せるライティングやCTAを載せられるとより効果を発揮できるかと思います。
▼参考資料
Ferret「成果の出るLPデザインのポイント」
https://ferret-plus.com/108591#p3