調査期間・担当
調査期間:2021年2月
担当:Y.M
VR広告とは?
VR広告とは、簡単に言ってしまうとVR空間に設置する広告のことです。
Youtubeなどの動画プラットフォームを閲覧すると、閲覧中に広告が表示されることがあります。
VRプラットフォームでも同様に、VR空間上に広告を表示させることができます。
このVR空間で表示させる広告をVR広告と言います。
現在様々な企業がVRを使った広告に取り組んでおり、
VRの普及に伴い、新しい広告として定着していくでしょう。
VR広告のメリット
VR広告のメリットはなんだと思いますか?
VR広告の最大のメリットは、
「ユーザーにとってよりリアリティのある体験を提供できることです。」
現在の広告は主に、テレビ、ウェブサイト、スマホアプリ、Youtubeなどの
動画サイトへの出稿が主流となっていますよね。
広告の出稿内容は様々ですが、その多くはタレントや、キャッチーなフレーズ、印象付ける演出を、
静止画または動画上で表現し、ユーザーの興味・関心を惹きつけるというものです。
しかしVR広告では、VR空間でよりリアリティのある体験をユーザーに提供することができます。
例えば海外旅行の広告では、実際にユーザーが検討している旅行先の広告を配信することで、より現地の魅力を疑似体験することができます。
また、自動車販売のプロモーションを行う場合、自動車の外観をよりリアルに見ることができ、
また車内に乗車して運転席からみる景色を擬似体験することができるでしょう。
このようにVR広告は、ユーザーにとってよりリアルな体験や感動を提供することが可能です。
VR広告の課題
「VR広告って名前だけでも凄そうなのになぜ普及していないの?」
まだまだVR広告には、課題が多くあるのが現状です。
特に大きな課題である3つを紹介します。
①VRヘッドセットの流通が少ない
VRという言葉を知っている方は以前に比べると増えたかと思います。
しかし、VRを実際に体験したことがある方や、VRヘッドマウントディスプレイを購入したという方はあまり多くありません。
また、ヘッドマウントディスプレイの価格が高く、気軽に購入できないという問題もあります。
VRの性質上ヘッドマウントディスプレイなどの専用機器がない場合、VRコンテンツを十分に利用することはできません。
ヘッドマウントディスプレイの一般家庭への普及が、今後の大きな課題の1つとなるでしょう。
②VRコンテンツの作成コストが高い
これまで一般的な動画コンテンツでは平面上のものが多く、一方面から見られることを想定して作成すれば問題ありませんでした。
しかし、VRの世界では、360度あらゆる角度を見ることができます。
VR世界での没入感を演出するためには、映像やCGに高いクオリティが要求されます。
そのため、1つのコンテンツ作成に膨大な時間とコストがかかります。
③VRクリエイターの数が少ない
また、VRコンテンツを作成できるクリエイターが通常の動画に比べて、少ないことも問題視されています。
制作できる人材の確保と、制作コストについては今後VRの普及に伴い、解決する必要があるでしょう。
VR広告の今後
「皆さんは、VR広告は普及していくと思いますか?」
10年前は、ガラケーが普及しており、ガラケーがなくなるなんて考えらえない時代でした。
ですが、多くの人は「スマートフォン」という、新しい体験に触れ、ガラケーからスマートフォンへの流れへと変化していきました。
広告も同じように表現や演出でユーザーを引き付ける広告から「ユーザーが体験する」といった
リアルな感動を伝えられる広告は、きっと普及していくと思います。
ですので、簡単な予備知識があるだけで次のビジネスチャンスにつながるので、しっかりVR広告はチェックすべきだと思ってます。